リールには異なるギア比がラインナップされ、同じ番手であってもギア比が違うと使用感が変化します。
この記事ではギア比の特性や、基礎知識ついて解説します。
ギア比とは?
ギア比とは、「ハンドルを一回転した時にスプール(ローター)が何回ラインを巻き取るか」ということを表した数値。
例えば
ギア比「6:1」なら、ハンドル一回転でスプールが6回転するということ
ギア比が高いほど、同じスピードでハンドルを回したとき素早く巻き取ることが可能になります。
ギア比の種類
ギア比には種類があり、リールの大きさを表す数字の後にアルファベットで記載されています。
ダイワはHやXH、シマノはHGやXGがハイギア
ダイワのP、シマノのPGはローギア(パワーギア)を表しています。
※ノーマルギアは番手内に記載無し
例
ダイワ・・・セルテート 3000XH、セルテートSW 8000P
シマノ・・・ステラ 4000XG、ステラSW 8000PG
微差はありますが、ギア比5以下はローギア、5〜5.5がノーマルギア、5.6〜6.1がハイギア、6.2以上でエキストラハイギアと言われています。
ギア比による特性
ハイギアとローギアの特性を解説していきます。
ハイギアの特性
ハイギアの特性として、巻取り長さが大きいのでルアー等の回収が早く手返しよく効率的に釣りが行えます。
また、糸フケを素早く回収できるので風の影響を受けにくいのもメリット。
魚とのファイトでは、テンションが抜けにくいのでバラしの軽減につながったり、瞬間的に大きな負荷を掛けられるので巻きアワセが効きます。
- 手返しがよい
- 糸ふけの処理が早い
- 鈎外れを防ぎやすい
- 汎用性が高い
- リトリーブスピードを安定させやすい
ローギアの特性
ローギアの特性として、一定のレンジをゆっくり引けることや、パワーギアと呼ばれる通りトルクフルな巻き上げ力が挙げられます。
スローな動きで誘いたいときや、重いルアーをディープエリアで操作するときにはこのパワーがメリットになります。
- 巻き上げ力が強い
- 巻きが軽い
- ルアーをゆっくり巻ける
- ギアへの負担が小さい
ギア比で迷ったら
ギア比の好みはプロでも意見が割れますが、現在はハイギアが主流となっています。
殆どの機種にハイギアがラインナップされ、特に陸っぱりでのルアーゲームではハイギアが圧倒的に人気があります。
ローギアはいくら速く巻いても、巻き取りスピードはハイギアに敵いませんが、逆にハイギアは早巻きはもちろん、ゆっくり巻くということも可能です。
ハイギアには巻き重りなどのデメリットもありますがリールの製造技術(強度など)の向上もありデメリットは小さくなりつつあります。
おわりに
釣りのスタイルや、その人の"クセ"によって適したリールは異なるので、最終的には自分のフィーリングを重視して選びましょう!
ありがとうございました