鳥取の沖防波堤は立入禁止?
ゴムボートで渡るのは?
再開は?
磯より足場が安定していて、初心者にでも安心して釣りが楽しめる場所として多くの釣り人が渡船で利用していた鳥取県の沖防波堤は全面立入禁止です。
鳥取の沖防波堤が立入禁止に
鳥取の沖防波堤は、行政の権限により立入禁止であることが明確な形で告知されています。
そもそも沖防波堤は鳥取県に限らず、ほとんどが条例等により関係者以外の立ち入りを禁止しています。
しかし世間一般には明確な形で示されておらず、渡船業が営まれ、釣り人は沖防波堤で釣りをできているのが現状です。
立入禁止となった経緯
2017年6月に鳥取港沖一文字で転落事故がおきたことがきっかけです。
本来であれば、事故のあった鳥取港沖一文字だけが渡船禁止になりそうなものですが、なんと鳥取県すべての沖防波堤への立入りが禁止される事になりました。
ゴムボートなどで個人が渡るのも禁止です。
- 鳥取港沖一文字
- 網代港沖一文字
- 境港沖一文字
など、どれも人気の釣り場だったのですが全てが立ち入り禁止に。
私も何度も通っていただけに非常に残念です。
再開はある?
県には「一文字防波堤での釣りを再開させていただきますようお願いします。」、「一文字への渡船禁止になったと聞き憤慨している。」
という意見が寄せられているそうですが、県の回答は
鳥取県内の沖防波堤は、外海の波浪を遮断して港内の静穏を保つための施設であり、一般者の立ち入りを想定した構造になっておらず、予期せぬ高波や転落の危険性があることから以前より防波堤に立入禁止の表示を行い、一般者の立ち入りが禁止されています。
また「遊漁船業の適性化に関する法律」の規定に基づき、遊漁船業者の登録を行っており、県内の遊漁船業者に対し、利用者の安全・保護のため、漁港・港湾管理者が立ち入り禁止している場所へ利用者を案内しないように、これまでも指導を行っていますので、ご理解をいただくようにお願いします。
鳥取県水産課
また鳥取県の平井知事も以下のようにコメントしています。
防波堤というのは基本的に立入禁止にされている。
平井知事
そこに入って釣り人がそこで転落したとしても、管理責任はやはり行政のほうに来てしまうという面がございまして、実際、世論の指弾を受けることはこれまでも多々ございました。
ライフベストをつけているから入っていいですよとはさすがにちょっと我々も言えないというのが現状でございます。
署名活動などもしているようですが、行政が立入禁止を明確に示している以上、簡単に再開はされないでしょう。
最近だと2021年11月に神戸港沖防波堤も立ち入り禁止になるなど、厳しい状況にあることは変わりません。
ただ過去には行政や関係者による検討を重ねた結果、沖防波堤への渡船が認められたケースもあるそうです。
釣りは自己責任
釣りは自己責任でおこなうもの。
しかし事故が起きてしまったら救助活動等で地元に迷惑をかけることになります。また釣り場の管理者がその責任を問われた場合、再発防止のため立入禁止になってしまうこともあります。
釣り場を守るためにもルールとマナーを守り、安全に配慮して釣りを楽しみましょう!