2048年、海から魚がいなくなると言われています。
もしそれが本当なら、釣り好きにとって死活問題。というか、漁師さんや食卓にとっても非常に大きな問題になります。
そこで今回は
- 2048年問題とは
- 魚がいなくなる理由
ということについてお伝えしていきます。
2048年問題とは
2048年問題とは、アメリカの権威ある科学誌サイエンスが発表した「天然の魚介類は2048年に壊滅する」といった論文の内容。
衝撃的なタイトルですね。
今僕たちが釣ったり、食べているお魚さんが海から姿を消してしまうのです。
この記事を書いているのが2022年。
16年前に発表された論文ですが、発表後も状況はほとんど変わっていません。
魚がいなくなる理由
2048年に魚がいなくなると言われている理由は3つ。
- 地球温暖化
- 乱獲
- 海洋汚染
1. 地球温暖化
2048年、地球の気温は1.5〜2℃上昇する可能性があると言われています。
気温の上昇は海水温にも影響を与え、実際に海水温が上昇しているというデータもあります。
僕の住む山陰では通年サゴシが釣れますが、昔は今ほど釣れることは無かったそうです。(本来は太平洋側の魚のはず)
温暖化の影響でルートが変わったのでしょうか…。
アオリイカが好む藻場の減少も問題となっていますが、その原因の一つに温暖化があると言われています。
温暖化が生態系に与える影響は大きく、深刻化すると釣れなくなってしまう魚種も出てくるかもしれません。
温暖化は自然現象なのか、人間が原因なのか様々な意見があるようですが、正直どちらであっても人間のちょっとした行動程度ではどうにもならないでしょう。
2. 水産資源の乱獲
現在、世界の漁場では水産物を「獲りすぎ」と言われています。
さらに世界の人口は爆発的に増えています。
人口増加に対して、日本の漁獲量は1984年をピークに現在はその1/3に。世界で漁獲された魚種も、約3割が1/10に減少しているそうです。
間違いなく需要が供給を上回ります。
「養殖で増やせば」と思うかもしれませんが、現実はそう簡単なものではないそうですね(エサ代、管理費、海の汚染、病気など)
3. 海洋汚染
海は「将来的に魚よりゴミのほうが多くなる」と言われています。
とくに問題となっているのが、プラスチックごみ。
プラスチックは生ゴミと違い、自然に分解されません。何十年も消えずに存在すると言われています。
そして海には、毎年800万トンの莫大な量のプラスチックごみが廃棄されています。
そのほとんどは人間が生活の中で出すビニール袋やペットボトル。
海の生き物がプラスチックなどを食べ物と間違えて飲みこむケースが増えており、その生き物を人間が食べることによって、人間にも影響があるのではないかと懸念されています。
プラスチックゴミによる海洋汚染は世界中で深刻化しており、各国で問題解決に向けて取り組んでいますが、依然として厳しい状況にあります。
他にも、工業排水、生活排水、船舶から漏れる油などもあります。
僕たちが今できること
環境への思いやりを持つこと。
ライン、ウキ、たばこ、弁当や飲み物の容器、撒き餌の袋など捨てずに持ち帰るというのは、当然のこと。
2048年に本当に魚がいなくなってしまうかは誰にも分かりませんが、今の状態が続けば良くなることはないでしょう。
取り返しがつかないようになってからでは遅いので、環境を守るために一人一人が意識することが大切ですね。
お読みいただきありがとうございました