「赤潮」
海釣りが好きな方なら、一度は目にしたことがあると思います。
実は赤潮は釣り人にとって無視できない存在なのです。
そこで今回は
- 赤潮とは
- 赤潮が発生する原因
- 釣りとの関係
についてお伝えしていきます。
赤潮に遭遇してしまった時の対処法なども書いていますので、ぜひ参考にしてください!
赤潮とは?
赤潮とは、その名の通り海の色(潮)が赤く変わること。
海が赤く染まり、一度見たら忘れられない色なので多くの人が知っているハズ。
目視できるレベルでハッキリと分かり、春〜夏を過ぎて水温があがる時期に発生しやすいです。
赤潮が発生する原因
赤潮が発生する原因は、「プランクトン」です。
プランクトンが急激に発生・増殖した時に、海が変色します。
何色に変色するかは、プランクトンの種類によりますが、ほとんどは赤茶色やピンク色へ変色します。
プランクトンが発生する原因
生活排水や工場排水などの栄養が豊富な水が海に流れることによって、プランクトンが爆発的に発生します。
洗剤・農薬・肥料などには、プランクトンが好む窒素やリンなどの養分が含まれています。
この養分が海に大量に流れ込み、太陽の光をたくさんあびるとプランクトンが異常発生してしまうのです。
釣りと赤潮との関係
「プランクトンが発生しているのなら、魚も寄ってくるのでは?」
と思うかもしれませんが、釣りとの相性は最悪です。
全く釣れないわけではありませんが、わざわざ赤潮が発生している場所で釣りをする必要はないでしょう。
釣れないと言われるのは以下の理由から。
- 酸欠になる
- 警戒される
赤潮が発生すると、プランクトンが大量に酸素を消費して水中の酸素濃度が低下します。
つまり魚がエラ呼吸できなくなり、影響の少ない場所へ逃げたり、最悪死んでしまうこともあるのです。
以前、赤潮が発生しているエリアで泳がせ釣りをしているおっちゃんが「アジがすぐに死んであかんわ~」と嘆いていたことがあります。
軽度の赤潮だと釣れることもありますが、魚やアングラーにとって厳しい状況なのは間違いないです。
赤潮の対策は?
赤潮の影響を避ける一番の対策は、ポイント移動です。
さらに言うと赤潮は広範囲に起きる可能性があるので、大きめの移動がおススメです。
他にも
- 沖目でする
- 潮通しの良いところ
- タナを工夫する
などで対策することができます。
対に水深のあるエリアは赤潮が起こっていても、中層から下は影響が少ない可能性があります。
番外編:夜光虫について
赤潮が出ている場所へ夜にいくと、”夜光虫”が発生している確率は高いです。
物理的な刺激に対して青く光り幻想的なので「綺麗だなぁ」となりますが、
夜光虫も赤潮の一種なので、釣り人にとってはやっかいな存在となります。
- 酸欠状態になる
- ルアーやラインが光って警戒される
- 魚自体も光るので浮きづらくなる
など、赤潮同様にデメリットが多いのが夜光虫です。
もし大量発生しているのなら、釣果はそこまで期待できません!
赤潮:まとめ
赤潮が出ていたとしても、魚は釣れないわけではありません!
実際に僕は赤潮が出ている場所で、アオリイカや青物を釣ったこともあります。
ただ、発生していない時と比べたら、不利な状況なのは間違いありません。
あまりにもひどい状況でなければ粘ってみるのもアリですよ。